
山形県高畠町と言えば、ぶどう・まつたけ・ラフランスのふるさとで有名ですが、日本酒好きのお客さんは、米鶴の「うきたむ」で知ってる方もおられると思います。
高畠にはもう二つの酒蔵「ベンテン」さんと「キンラン」さんがあります。
酒通の間では、今、気になる存在として良く話に出る「錦爛(きんらん)」さんの蔵元に行ってきました。

雪がまだたくさん残っておりましたが、民家がまばらな山の麓の所に、こじんまりとした酒蔵があり、そこが今回おじゃましました「後藤康太郎酒造店」さんです。
庶民が気軽に飲める普通酒を美味しく飲んでもらいたい、という、地元中心に考えた、まさしく地酒です。
 
蔵の中を案内してもらい、社長さんをはじめ、蔵人皆さんと、色々お酒についてお聞きしまして、旨い酒を造るには、良い原料を使わなければならないとかなりの持論があり、四年前に最新型の精米機と
麹室を作り直すなど、吟醸に力を入れ始めました。
もう一つこの蔵の特徴として、仕込水はすべてこの蔵の井戸水を使います。
柔らかな水質のため、酒がとても柔らかく、杜氏さんの人柄がにじみ出たような、人を包み込む、とても優しい酒質です。
(下の写真は南部杜氏の杉浦哲夫さん)

小じんまりとした酒蔵ですが、とてもきれいで、あたたかさが感じられる蔵の雰囲気は、今までに色々蔵回りをしましたが、社長さんの人間性が蔵人みんなに伝わった、心暖まる酒蔵の一つでした。
(下の写真は社長の後藤康太郎さん)
毎年、山形県酒造連合組合で企画する「酒蔵ラリー」があります。これは、企画に参加している山形県内の酒蔵を一般の方に開放して見学してもらうものです。多い方は何場もまわるようです。(申し込みが必要です。)
「キンラン」さんも参加しておりますが、キンランさんは、とても人気があり、多くの人が来られます。
参加者はまず、大広間に通されて、社長の酒造りに対する熱い思い入れを聞いてから蔵見学をする、という事で、ただ見せるのではなく、お客様と蔵元とのコミュニケーションを大切に考えている蔵元さんです。
今後、旨い酒として山形の名酒になり得るくらいの、素晴らしい物を密かに持っている酒蔵です。
目を離せない酒蔵の一つです。
錦爛 大吟醸酒 720ml 2,910円
錦爛 純米吟醸酒 720ml 1,620円
錦爛 手造り純米酒 1800ml 2,430円
錦爛 純米酒 1800ml 2,140円
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